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更新日:2009年11月20日

2009年賃金確定(給料月額の減額措置) 第6回対市団体交渉

市 側:「給料月額の減額措置」については終了すべきところであり、これまでの交渉確認事項を反故にしていることに対し、謝罪する。
今後は、そのようなことがないよう、誠意を持って対応してまいりたい 。

市労連:市側からの謝罪については今後の労使関係に対する重大な決意と受け止めておく。
表明されたことが誠実に履行されるよう強く要請しておく。

 市労連は、11月20日(金)午前9時30分から三役・常任合同会議、事務折衝、午前11時から闘争委員会を開催し、給料月額の減額措置にかかる対市団体交渉について協議し、午前11時30分から第6回対市団体交渉を行った。

 交渉の中で市労連は、第5回団体交渉における6点の問い質しに関する市側回答を踏まえ、これまでの交渉確認を反故にしている点について謝罪を求めるとともに、今後の取り扱いについて、理解が得られるような労使交渉を行い、合意できる決着を強く求めた。

 市側からは、昨年末以降の交渉経過を踏まえると、「給料月額の減額措置」については終了すべきところであり、これまでの交渉確認事項を反故にしていることに対し、真摯にお詫び申し上げる。今後は、そのようなことがないよう、誠意を持って対応してまいりたい。また、今後の取り扱いについては、平成21年度については提案どおりの内容でお願いすることとし、平成22年度の取り扱いについては、皆様の理解を得られるよう、精一杯努力してまいりたい、との回答があった。

 市労連は、これまで一貫して労使の信頼関係に基づく正常な交渉を求めてきたところであり、本日の市側からの謝罪については今後の労使関係に対する重大な決意と受け止めておくとし、そのうえで、「給料月額の減額措置」に関する2009年度(平成21年度)については、これまでの交渉確認事項を反故にしていることに対し真摯に謝罪し、今後はそのようなことがないよう誠意を持って対応したいとの市側回答を受け止めて確認するが、2010年度(平成22年度)の取り扱いについて、2009年度交渉経過を踏まえて「皆様のご理解が得られるよう精一杯努力してまいりたい」と表明されたことが誠実に履行されるよう重ねて強く要請し、交渉を終えた。

組合 第5回団体交渉において、市労連の提案に対して一切歩み寄る余地がない市側姿勢であるばかりか、11月16日の市会運営委員会において条例改正案を提出することも示されたことから、市労連は、第4回団体交渉の市側回答と第5回団体交渉の市側回答を併せて「最終の回答」と受け止めざるを得ないとの認識に立ちつつ、これ以上の交渉の余地がないとの考え方を表明したうえで、「今年度(平成21年度)の給料月額の減額措置にかかる市側提案(3.3%カットの継続)については、何の理屈も根拠もなく、提案として成り立っていない」旨、言及した。

 また、「平成22年度の取り扱いについては、今後とも、誠意を持って協議して参りたい」との市側の考えに対し、「これまでの不誠実な市側姿勢が続く限り、協議を行う状況にまでは到底至らない」と市労連の考えを表明した。

 そのうえで、一刻も早く労使の信頼関係に基づく正常な交渉が行えるよう要請した。

 以上のことから、1.第5回団体交渉における市労連からの6点にわたる問い質しに関する市側回答を踏まえ、今回の交渉内容が、これまでの交渉確認事項を反故にしている点について謝罪を求める。さらに、2.今後の取り扱いについて、真に誠意をもって、理解が得られるような労使交渉を行い、我々が合意できる決着を強く求める。

 以上、2点について、市側の回答を求める。

市側 皆様方には給料月額の減額措置について、ご協力をいただいていることに対し、誠に感謝しており、まずお礼申し上げる。

 皆様方もご承知のとおり、昨年来の米国発金融危機に端を発する世界同時不況は、日本経済に予想を超える景気悪化をもたらし、民間では相次ぐ企業の倒産や採用の停止・抑制により、有効求人倍率が急速に低下するなど、雇用情勢は危機的な状態となっている。

 また、賃金実態についても、先日の厚生労働省の発表によると、平成21年夏の賞与が全産業ベースで約10%減、月額の給与総額も16ヶ月連続して減少しており、非常に厳しい情勢が続いている。

 こうしたこの間の危機的な雇用情勢等が、より一層の税収減をもたらすなど、本市財政はさらに厳しい状況に大きく変化している。

 ただ今の1点目について、昨年末以降の交渉経過を踏まえると、「給料月額の減額措置」については終了すべきところであり、これまでの交渉確認事項を反故にしていることに対し、真摯にお詫び申し上げる次第である。

 今後は、そのようなことがないよう、誠意を持って対応してまいりたい。

 皆様には、恐縮であるが、これまでの交渉で縷々申し上げているように、この難局を乗り越えて行くためには、皆様のご協力を得ることが必要不可欠であり、本市の置かれた極めて厳しい状況をご賢察頂き、何卒ご理解を賜りたいのでよろしくお願いしたい。

 また、2点目の今後の取り扱いについて、平成21年度については提案どおりの内容でお願いすることとし、平成22年度の取り扱いについては、皆様のご理解が得られるよう精一杯努力してまいりたいのでよろしくお願いしたい。

組合 ただ今、市側から、これまでの交渉経過と今回の市側提案内容にかかわり、謝罪があったところである。

 この間の交渉で繰り返し述べているが、連年のマイナス改定や賃金カットにより、組合員の賃金は政令指定都市で最低水準となっている。

 大阪市の置かれた財政状況についても十分認識しているところであるが、労使の真摯かつ誠実な交渉により、組合員の勤務労働条件を決定すべきものであり、これまでの市側の交渉経過を踏みにじる頑なな対応は許されるべきものではない。

 市労連は、これまで一貫して労使の信頼関係に基づく正常な交渉を求めてきたところであり、本日の市側からの謝罪については今後の労使関係に対する重大な決意と受け止めておく。

 「給料月額の減額措置」に関する2009年度(平成21年度)については、これまでの交渉確認事項を反故にしていることに対し真摯に謝罪し、今後はそのようなことがないよう誠意を持って対応したいとの市側回答を受け止めて確認するが、2010年度(平成22年度)の取り扱いについて、2009年度交渉経過を踏まえて「皆様のご理解が得られるよう精一杯努力してまいりたい」と表明されたことが誠実に履行されるよう重ねて強く要請しておく。

以 上

 

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