本文へジャンプしますcorner大阪市労働組合連合会
更新履歴主張・見解政策提言市労連とはごあいさつ市労連のはじまり組織体制お問い合わせ先用語集リンク集HOME

更新日:2014年2月10日

「給料月額の減額措置について」「技能労務職給料表の改定について」第3回対市団体交渉

技能労務職給料表の最大改定率は▲5.72%
「給料月額の減額措置」引き続き交渉を求める。
任期付職員等の給料水準引き上げ。

 市労連は、2月6日午後4時から三役・常任合同会議を開催して、給料月額の減額措置と、技能労務職給料表にかかわって、今後の交渉・協議の進め方などについて協議した。技能労務職給料表の改定については、第2回団体交渉にて到底納得はしていないことから、小委員会交渉を開催し、市側が、繰り返し同様の内容を説明しても、解決はあり得ないとして、最大改定率見直しと激変緩和や経過措置などの措置を行うよう市側に求めてきた。さらに、任期付職員等の給料について、唐突な提案であることから提案にいたる経過と詳細な説明を求めてきた。

 2月7日午前11時30分より開催した第3回団体交渉で市側は、技能労務職給料表にかかる修正提案を行った。内容は1級の最大改定率について、▲6.18%から▲5.72%に変更するもので、市側としての最大限の判断であることを明らかにした。

 技能労務職給料表の改定については、最大改定率適用される組合員が、中堅層であることからも個々の生活に大きく影響することを市側は重く受け止めるべきとし、賃金センサスの活用には問題点もあることから慎重に対応するよう求めた。さらに給与制度改革により、結果的に昇給されない組合員の執務意欲の低下につながらないよう、人事・給与制度全般の検討について、市側認識を問い質した。

 市労連として、この間の交渉で求めていた激変緩和などの措置が検討されないなど、不満な点は残るものの、小委員会交渉などを踏まえた内容として一定の判断を行い、単組討議に付した。

 さらに、前回の団体交渉で市側が示した任期付職員の給料改定については、この間、市労連としても求めてきたことから現段階での提案として受け止め、さらなる処遇改善や人材確保の観点から、引き続き市側の対応を求めた。

 また、給料月額の減額措置については、人事委員会勧告に基づく大幅な給与改定を行うにもかかわらず、減額措置のカット率すら見直さず、継続実施を進める市側姿勢は納得できないとして、今後、財政の収支概算が出されることも踏まえて、引き続き交渉を求め、第3回団体交渉を終了した。

市側 1月29日の本交渉では、給料月額の減額措置を現行通り継続するという考え方についてご説明し、併せて任期付職員等の給料改善についてご提案したところである。また、技能労務職給料表の改定については、ギリギリの日程ということで正式提案をさせていただいたが、ご理解をいただけなかったため、引き続き説明を尽くしてきたところである。

 本日はこの間の協議を踏まえて技能労務職給料表にかかる修正提案を行いたい。

修正提案書手交

 修正内容であるが、具体的には、1級中堅層における最大改定率をマイナス6.18%からマイナス5.72%に修正することといたしたい。

 修正の考え方についてであるが、前回提案したマイナス6.18%は10月交渉時の回答における技能労務職給料表3級の率であったため、皆様方からご指摘もあったところである。こういったご意見も一定踏まえて、当初私どもとして考えていた行政職給料表の最大改定率マイナス6.44%と10月回答における技能労務職給料表1級の率マイナス4.99%の中間としてマイナス5.72%を設定させていただいた。

 民間との乖離の大きさを考えると相当大きな引下げが必要となるところであるが、私どもとしての最大限の判断をさせていただいたので何卒よろしくお願いしたい。

組合 市側より前回の交渉で、給料月額の減額措置を現行のまま継続実施することとあわせて、任期付職員等の給料の改定と技能労務職給料表に係る修正提案が示された。

 任期付職員等の給料については、唐突な提案であることから、小委員会を開催しながら、詳細な説明を求めてきたところである。その際にも申し上げたが、この間われわれとしても、確定闘争を通じて、任期付職員等の処遇改善を強く求めてきた。その点からすると、一定の水準の引き上げがはかられたと理解するものである。今回の市側提案をもって、すべて解決したとはならないものの、現段階での提案として判断しておく。さらなる処遇改善や人材確保の観点からも引き続き、市側の対応を求めておくこととする。

 次に、技能労務職給料表の改定についてであるが、前回の交渉で、一定の修正提案が示されたものの、未だ大幅な改定率であることから、合意に至らず継続した交渉を行ってきたところである。第2回目の団体交渉において市側からわれわれが判断できるよう引き続き説明を尽くすとのことが示された。しかしながら、このまま説明を繰り返しても到底納得もできないことから、小委員会交渉において、あらためて再考を求めてきた。1級中堅層の改定率が非常に大きいことから、前回提案内容では到底納得できるものでなく、繰り返し市側から説明をされても同様の内容では合意できないことを申し上げてきた。あわせて、一定の激変緩和措置や経過措置を設けることなど、市側の対応を求めてきた。

 市側から、本日、この間の小委員会交渉での協議を踏まえたものとして、1級の最大改定率について、市側が当初設定したマイナス6.44%と10月に合意したマイナス4.99%との中間点としてマイナス5.72%が最大限の判断として示された。

 小委員会交渉を踏まえて数点にわたり、市労連としての考えを述べる。まず、市側が改めて、改定率について検討した結果として最大改定率を修正した点については、この間の交渉を重ねた結果として理解はするが、しかしながら交渉でも求めてきた、激変緩和や経過措置の検討については、考慮されなかった。改定率が大きく変更される中堅層の組合員は、職場においても重要な役割を担っており、また、個々の生活実態からも子育て世代でもあり、生活にも大きく影響する実態を市側は重く受け止めるべきである。次に賃金センサスを活用した公民比較についてであるが、賃金センサスの活用については問題をもつものであり、慎重に対応すべきである。賃金センサスの問題が解消されないまま、活用することによって、他の自治体にも影響を及ぼすことも懸念される。

 昇格改善等、人事・給与制度の全般の課題についてである。2013年度の人事委員会の報告にもあったが、給与制度改革以降、結果として昇給されない層が多く存在し、そのことから執務意欲の低下が危惧されると言われている。この点もわれわれとして、この間、求めていることではあるが、昇給から昇格に至る人事・給与制度全般の検討も必要と認識する。

 あらためて、この間の交渉経過を踏まえて、市側の認識を示されたい。

市側 委員長から賃金センサスに対するご指摘があったが、民間の類似職種従業員との給与比較に当っては、人事委員会が賃金センサスを活用して把握された内容が現段階ではより妥当なものであると考えている。なお、今回の提案は技能労務職給料表の全体水準にかかるものではなく昇給カーブのみに着目したものである。

 また、給与制度改革の実施によって最高号給に到達してしまった職員の執務意欲低下について、人事委員会からの報告も踏まえて指摘されたところであるが、私どもとしても職員の執務意欲の維持・向上を図ることは必要と考えているところである。

 昇給から昇格に至る人事・給与制度全般については、小委員会交渉でも申し上げたとおり、幾つかの課題も残されており、今後とも、職員の士気高揚といった観点からも、引き続きその課題を研究・検討してまいりたいとの認識であるので、何卒、理解を賜りたい。

組合 今回、人事委員会が賃金センサスを参考に報告した内容に基づき、新たな昇給カーブに沿った給料表が作成された。不満な内容ではあるものの、今回示された給料表については、人事委員会の報告を踏まえた上で、市側の一方的な提案であるが、一定決着をみたものとして確認する。

 技能労務職給料表の改定については、市労連として、この間交渉で求めていた、激変緩和等の措置が検討されないなど、不満な点は残るものの、これまでの小委員会交渉等を踏まえた内容であることから単組討議に付すこととする。

 最後に給料月額の減額措置についてであるが、1月29日の第2回団体交渉においても、継続実施について考えが示された。市側の一方的な思いであり、到底納得もいかない。団体交渉でも申し上げたが、市側が一切の譲歩も見せない頑なな姿勢は、誠意あるものとは言い難い。人事委員会の勧告に基づく大幅なマイナス改定とあわせて、減額率すら見直さず減額措置を継続実施するという事は、納得できない。

 市労連は、昨年の確定交渉から本日段階でなんら再考しない頑なな市側姿勢に、強い憤りを覚えるものである。今後、財政の収支概算も出されることから、その事も踏まえながら、市側に対し引き続き交渉を求め、本日の団体交渉を終える。

以上

市労連討議資料

技能労務職給料表 給与改定(給料表)

技能労務職給料表

 

改定額

改定率

1級

△11,725円

△4.46%

2級

△8,018円

△2.44%

3級

△12,413円

△3.39%

平均

△10,952円

△3.77%

市労連討議資料

経過措置額の改定率表

単位(%)  

職務の級
給料表

1級

2級

3級

4級

技能労務職給料表

▲ 5.72

▲ 3.12

▲ 3.61

以上

 

copyright 2005- 大阪市労働組合連合会